株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2019.03.30

まちづくりは最強の触媒によって

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

先日、『「髙尾の天狗」新酒を楽しむ会』にお招きいただき、参加してきました。

「髙尾の天狗」は、八王子産米(しっかり酒米を育てて使用している)の純米酒。
この会は5年目ということですが、年を追うごとにだんだんと参加人数が増えているということで、今回は京王プラザホテルの広いホールを貸し切っての開催でした。

(写真)壇上で挨拶されるお米の生産者のみなさん

八王子は市域が広いのに、酒蔵がないんですね。
で、今は諏訪の酒蔵でお酒にしているんですが、なんでも再来年に、八王子の高月町に新しく酒蔵を作る計画なのだそうです!これは楽しみです!

ちなみに、「しゅんかしゅんか」でも高月町産の米粉クッキーを扱っているのですが、高月町はあたり一面が田んぼ!、という東京都内では貴重な場所です。
今週もちょっと寄ってきました。


季節的に稲も植わっていないので、写真に迫力がなくてすみません。でも、ぜんぶ、田んぼです。
(東京都内とは思えませんね。)

この田んぼで酒米を育てて、八王子ブランドのお酒として売る。
このプロジェクトに、多くの人が賛同して、協力の輪が大きくなっているようです。
農業者と酒販店はもちろんのこと、地元の商業者、金融機関や大学、鉄道会社などなど。

もとより「食べ物」は、人と人とつなげる触媒として、ものすごく価値があります。だから、まちづくり・まちおこしにおいても、食べ物が発揮するパワーを活かさない手はない。
まちづくり業界からしたら常識なんですけど、そのことをあらためて痛感させてくれるのが「髙尾の天狗」プロジェクトです。

(詳細はNPO法人はちぷろのWEBサイトへ)
http://www.din.or.jp/~matu-kun/Hachipro/index.html

東京にも農業・農地が必要だ。そう訴えている私たちですが、その理由はいろいろとあります。
でも私個人が一番強く思っているのは、地元で食べ物が生産されていることでコミュニティが作り出される、触媒としての効果です。

「同じ釜の飯を食う」と言いますけど、食べ物が持つパワーはすごいですね。それがお酒であればなおさら(笑)!

さて、先週の火曜日はエマリコくにたち初の「出荷者大会」でした。
当社と取引していただいている出荷者(農家さん)に一堂に集まっていただいて、情報交換をさせていただきました。(いままで一堂に集まっていただいたことはなかったんです。)

で、当社のスタッフが自己紹介をする時間もあったのですが、「農家さんが作る美味しいものをこれからも届けたい」ということを口々に言っていました。
当社のスタッフ同士、あるいはスタッフと農家さんの関係も、食べ物が媒介していると言っても過言ではないでしょう。もちろんお客様とも、です。

ということで。
地元の人と人を結びつける、すなわち縁(えん)を作りつづけるために、これからもローカルな食べ物をもっともっと発信していきたい。
それは、コミュニティが希薄化しがちで人と人が分離してしまう都市という容器に触媒を投入していく、そういう取り組みだと思っています。

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

Photo

株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。第3次国立市農業振興計画審議会委員(2016年)。

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