株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2018.10.12

恋する社長、恋をしない社長

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

唐突ですが、私は自分のことを経営者のなかでは冷静沈着な方かなと自己評価しています。よくもわるくも。

しかし、恋多き経営者かそうでないかと問われれば、恋多き方だろうな、と思います。

ZOZOTOWNの話ではありません笑。

GEのジャック・ウェルチ氏はこう言ったそうです。
「ビジネスと恋に落ちてはいけない」

ウェルチ氏といえば、冷静沈着はおろか、冷酷無比。
会社全体の事業構成を次々とリストラクチャリングしたスーパーな経営者。
ウェルチ氏によって職を失った人は数知れず。
(もちろん、その数以上の雇用も生んでいるであろうことも評価しなくては公正ではありませんけど。)

ビジネスと恋に落ちてしまっては、目が曇る。「恋は盲目」。
さすがウェルチ氏、上手い表現です。

私を含む巷の平凡な経営者は、簡単に恋に落ちてしまう。私の場合はやや事情が違いますが、自分が思いついた事業モデルに「恋をして」起業する人も多いし、それはごく自然なことです。

私の場合、事業形態にも恋に落ち、創業場所とも恋に落ち、従業員とも恋に落ち(比喩ですよ、念のため)、仕入れ先とも恋に落ち。

恋に落ちまくって、目が曇りまくって、判断を誤りまくる。
そうやって色々失敗してきたんだなあ、といま思います。

そんなことに創業して7年でようやく気付くってどうなの、ってなもんですけども。

やや話が変わりますが、以前このブログで紹介した「イートグッド(EAT GOOD)」という概念は、「畑からパントリーへ、パントリーから食卓へ、愛情やリスペクトを伝えること」を言います。
もちろん、この概念はエマリコが目指すものと重なります。
そして、「イートグッド」を実践するには、精神的な熱量が必要です。熱さがないことには始まらない。
たぶんウェルチ氏にイートグッドはできない(と言って留飲をさげてみる)。

(※引用『イートグッド~価値を売って儲けなさい』佐藤こうぞう著)

そもそも私たちソーシャル・ベンチャーは恋燃え上がるところに生まれ出るものなので、ソーシャル・ベンチャーの経営者がウェルチ流ってことは原理的にありえないんですけどね。

ともかくも、恋多き会社の方が面白いに決まっています。(比喩ですよ、べつに社内恋愛禁止ではないけど。)

エマリコはずっと恋多き会社でありたい。(これは声を大にして言いたい!比喩ですけど!)

ただ、やはり、しかし。

冷酷までいかなくても、冷静さを上回る、冷徹さ、それは経営者には必要なことです。
恋がいつか冷めた夫婦関係になるように、ビジネスの恋も錆びればただのしがらみですし。

経営者はいわば資本主義の荒波にもまれる船の船長なのですから、その目が曇っているというわけにはいかないと思うわけです。

実は恋をしているのに、それをおくびにも出さず、いつも落ち着いて判断を下す。

そういうの、ツンデレっていうんですっけ?
いや、ムッツリだったかな。
名付けて、「ムッツリ経営®」。
(おいおい)

筆が走りすぎておかしな方向になってきたので、今回はこの辺で失礼します。

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。第3次国立市農業振興計画審議会委員(2016年)。

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