株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2018.05.03

インターン生のジンクス

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

いま、大学生のインターン生が3名もいます。ま、聞くところによると、別の農業ベンチャーには数十名いたりするようなので、多くはないのかもしれませんが。

大学生がインターンに応募してくる経緯はじつにさまざまですが、総じて農業や地域社会への貢献に若い人たちの関心もやはり高まっているようです。
※ 余談ですが、採用目的のインターンはインターンと呼んでほしくないです。紛らわしいので。インターンとは本来まっとうな教育事業です。

ところで、エマリコのインターンにはあるジンクスがありまして、いちど受け入れた学生さんと同じ大学の学生がふたたび来ない、というものです。つまり、創業以来、通算で15名くらいのインターン生と一緒に仕事をしてきたのですが、大学かぶりがほとんどないということです。
まさか、それぞれのキャンパスで当社の悪いうわさがながれているとか……「あそこのインターンはやめたほうがいいらしいぞ」(笑)。

母校の一橋大だけは2名の実績がありますが、以下、1名ずつ!
中央大※、学芸※、武蔵美※、東京、東洋、上智、明星※、実践女※、創価※、埼玉、早稲田、法政※、日本女子、農業経営大学校。

ここまできたら行けるところまでコレクションしたいですね(笑)。

半分は多摩エリアでない大学ですが、多摩エリアは大学の宝庫であることもわかりますね。
(※印が多摩エリア。日本女子大西生田キャンパスは川崎市多摩区のなので「多摩」と言ってもよい?)

都心回帰とは言いつつも、まだまだ大学があるのがこの地域の特徴です。
「ローカル」は「グローバル」と並んで、これからの時代に重要なキーワード。
若者に「ローカル」に触れてもらうためには、大学が立地している多摩エリアが果たす役割はじつに大きい。

「地域には教育力がある」、自分自身の体験からも、そう断言できます。

しかし、大学が地域に目を向けているとは言い難い面もあります。もちろん先生のなかには、学生たちをどんどん地域に出していこうと尽力されている方もいるのですが。

ものすごく面白くって、ものすごく成長できる場所がある。そのことをもっと発信していきたいものです。

いま活躍しているインターン生のひとりは、休学して海外に2年くらい滞在していて、で日本に戻ってきて大学で再び勉強しながら、エマリコではローカルに働いている。そういう自分探し、いいと思います。
留学もいいし、ローカルで学ぶのもいい、そういう時代にしたいです。
(「留学」に対抗するよい名前、だれか付けてくださいな。)

そして、大学生がたくさんいる、ということは、それは他のエリアにはない貴重な資源。多摩エリアの活性化戦略としても活用しない手はないと考えています。

菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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