株式会社エマリコくにたち

拝啓、うまい!に背景あり

社長のBLOG

2022.04.17

シングルスとダブルス、どっちが強いか?

拝啓 東京農業を応援いただいている皆様

ふと気になったんですが、ダブルスとシングルスがネットを挟んで向かいあって戦った場合、どっちが強いのでしょうか?

これがテニスの話だったら、当然ダブルスの方が強いですね。

ところが、卓球だとシングルスの方が強いらしいです。
片方の存在がむしろ邪魔になってしまうわけですね。

これって、けっこう興味深い。

まちづくりに携わっていると、大企業は強い、敵いっこない、という話はよく聞きます。

しかし、街をよくよく見渡してみると、個人として動いているフリーランスの人は多いですし、農家もそうですし、商店街の魅力的なお店も限られたアルバイトがいるくらいで整備された組織ではないです。

個人で動くというのは、かなりメリットが多いです。
そこには「個人商店の経済合理性」とでもいうべきものがあります。

1)自由に動ける
2)意思決定が早い
3)隅まで目が行き届く
4)人間関係に起因するマイナスが起きようがない

こうして並べてみると、かなりの強さです。
さらに、私がもっとも注目する経済合理性がもうひとつあります。

「人間(自分)が表現できる」

ということです。

個人でやっていて、自由にできるということは、その人間の好き嫌いやセンスやテクニックが商売にダイレクトに反映されてきます。それが顧客にとって価値になる。商店街の輝いているお店とかはまさにそれなわけです。

そして、「人間(自分)が表現できる」と、生き生きとして、モチベーションがあがる効果もありますから、一石二鳥です。
現代の職業観としては、個人の自己実現が重視されてきていますから、個性を発揮できるかどうかでモチベーションの程度は大きく変わるように思います。

そうしたときに、確固たる商売の基盤や真似できない技術を持っている大企業はさておいて、私たちのような中小の”中途半端な”大きさの組織はどうしていこうかな、ということが問題になってくる。
てきとうに人を集めているだけだったら、卓球のダブルスのような非効率になってしまう危険性があります。

まあ、そのことは長くなるので、今回は深堀りしませんけど。

ひとつだけ書くとしたら、5年ほど前ですが、「動物園経由、梁山泊行き~チームのこと」というコラムを書きました。

これはエマリコくにたちには、個性豊かなメンバーが集まっている、これがプロフェッショナル集団になれば、という思いを書きました。この5年で、だいぶそれに近づいてきたように思います。

自分も活かせるけど、組織も活かせる。そういうメンバーが集まれば、組織を作って商売するデメリットが減じられ、メリットが出ますね。
「バスの向かう方向を選ぶ前に、バスに乗せる人を選ぶ」というのはビジネスではよく言われることですが、創業10年で、その重要性をしみじみと感じています。

この話は深すぎますので別の機会に書きたいと思いますが。

話を戻すと、大きな組織は脅威ですが、個人であることの優位性というのは相当程度あります。
農家さんや街の商店は、そのメリットを自覚的に活かしていくことが必要でしょう。

 

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菱沼 勇介(ひしぬま ゆうすけ)
プロフィール

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株式会社エマリコくにたち代表取締役。
1982年12月27日生まれ。
農地のない街・神奈川県逗子市に育つ。
一橋大在学中に、国立市にて空き店舗を活かした商店街活性化活動に携わる。2005年に一橋大商学部卒業後、三井不動産、アビーム・コンサルティングを経て、国立に戻る。NPO法人地域自給くにたちの事務局長に就任し、「まちなか農業」と出会う。2011年、株式会社エマリコくにたちを創業。一般社団法人MURA理事。東京都オリジナル品種普及対策検討会委員(2019年度〜2021年度)。

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